この記事でわかること

「最近、母の様子がおかしい」「認知症かもしれないけど、どこに相談すればいいのかわからない」——そんな不安を抱えたまま、毎日を過ごしていませんか?

この記事では、70代の女性が認知症の疑いや体調不良を抱えながらも、ケアマネジャーのサポートによって適切なサービスにつながった実際の事例をご紹介します。

  • 親の「おかしいな」に気づいたとき、最初に何をすればいいか
  • ケアマネジャーはどんな場面で頼りになるのか
  • 介護サービスをどう組み合わせて使えばいいのか

この記事を読み終えるころには、「まず誰に相談すればいいか」がきっと見えてくるはずです。

事例紹介|大園 和子さん(仮名)のケース

項目内容
名前大園 和子さん(仮名)
年齢78歳
居住地関西在住(夫と二人暮らし)
要介護度要介護2(途中で変更)
主な状態認知症(中等度アルツハイマー型)、動脈瘤手術後、体調不良くり返し
担当ケアマネジャー居宅介護支援事業所に所属

※すべて匿名・架空の情報です。

和子さんは夫と二人で暮らす78歳の女性。以前から体に持病を抱えており、ある年の冬、大きな手術を経験したことをきっかけに、心身の状態が大きく変化していきました。

どんな悩みを抱えていたか

「人が見える」「なぜここにいるの?」——突然の異変に戸惑う家族

手術からの回復途中、和子さんの夫は妻のある変化に気づき始めました。「実際にはいないのに、『誰かいる』『誰かが寝ている』と言い出した。急に怒り出すこともある。何がどうなっているのか、わからなくて怖かった」

幻覚のような症状、状況把握の混乱、激しい気分の波。夫は心配のあまり仕事を休んで自宅で対応しながら、「神経内科に連れて行くべきか?」と担当のケアマネジャーに電話をかけました。しかし、この時点ではまだ「認知症かどうかも定かではない」という状況。以前にMRI検査を受けた際、「異常なし」と言われていたこともあり、家族も専門家も、慎重に状況を見極める必要がありました。

体調不良がくり返され、サービスも休みがちに

認知症の疑いだけではありませんでした。腹痛・めまい・食欲不振・倦怠感がくり返し起こり、その都度デイサービスを休む。予約なしで一人で病院へ行き、家族が行方を把握できない事態も。薬の副作用が疑われ、認知症治療薬の服用を中止する判断が必要になる——体と心の両面で不安定な状態が続くなか、夫は「妻のことを一人で抱えている」という孤独感と焦りを感じていました。

「何かあるたびにどこへ相談すればいいのかわからなくなる。ケアマネさんに電話していいのかどうかも、最初はためらっていた」

ケアマネジャーと一緒に解決した方法

まず「情報の交通整理」をしてもらえた

和子さんを担当したケアマネジャーは、こうした複雑な状況に対して、医療・介護・家族のあいだに立ち、情報を整理する役割を果たしました。病院のMSW(医療ソーシャルワーカー)と連携し、退院のタイミングと必要なサービスを調整。訪問看護師からの報告を受けて、体調変化を早期にキャッチ。家族からの「どこかへ行くべきか」という相談に対して、受診先や対応方針を一緒に考える——「何かあったらまずケアマネさんに電話する」という習慣が、夫の心の支えになっていきました。

認知症の診断後、サービスをすばやく見直した

その後、専門医による検査の結果、和子さんは中等度のアルツハイマー型認知症と診断されました。診断が出てからのケアマネジャーの動きは迅速でした。デイサービスの変更・回数増加を提案し、生活のリズムを整えた。訪問看護との連携を強め、体調管理と服薬管理をサポート。夫が仕事に復帰できるよう、「仕事を再開するまでにサービスを軌道に乗せる」という目標を家族と共有。

「妻がどんな状態なのか、どんなサービスが必要なのか。ケアマネさんが整理してくれたことで、私も少しだけ落ち着いて考えられるようになりました」

経済的な不安にも寄り添った

ケアマネジャーは、介護サービスの調整だけでなく、負担限度額認定証の申請手続きについても情報提供を行いました。「このままサービスを増やしたら、どれくらいかかるの?」という不安に対して、使える制度をわかりやすく伝えてくれる存在として、ケアマネジャーは機能していました。

この事例から学べる3つのポイント

ポイント1:「様子がおかしい」と感じたら、早めにケアマネジャーへ

認知症の症状は、本人も家族もなかなか気づきにくいものです。「物忘れかな?」「疲れているだけかな?」と様子を見ているうちに、症状が進行してしまうケースも少なくありません。「何かおかしい」と感じた段階で、まずケアマネジャーに相談することが、早期対応の第一歩です。

ポイント2:ケアマネジャーは「医療と介護の橋渡し役」でもある

病院の先生、訪問看護師、デイサービスのスタッフ……介護には多くの専門職が関わります。その全員をつなぎ、情報を統合して動いてくれるのがケアマネジャーの役割です。家族が個別に各事業所に連絡する必要はありません。ケアマネジャーが窓口になってくれます。

ポイント3:家族の「働きながら介護」も支えてもらえる

今回の事例のように、「配偶者が仕事を休んで介護をしている」という状況は、長続きしません。ケアマネジャーは、家族が無理なく生活を続けられるよう、サービスの組み合わせを考えてくれます。「仕事を辞めて介護しなければならないのか」と悩む前に、まず相談してみてください。

あなたの家族も同じ悩みを抱えていませんか?

介護の悩みは、「相談する場所がわかっている」だけで、ずいぶんと気持ちが楽になります。要介護認定をまだ受けていない、認定は受けたが、どのサービスを使えばいいかわからない、今のサービスで本当にいいのか不安——こうした段階でも、居宅介護支援事業所のケアマネジャーは相談に乗ることができます。「介護が始まってから相談する場所」ではなく、「介護が始まる前から相談できる場所」でもあるのです。

まとめ|まず相談することが第一歩

フェーズ状況ケアマネジャーの対応
手術後の退院退院時期が不透明、サービス未整備病院MSWと連携し退院を調整
幻覚・認知症疑い家族が混乱・孤立受診先を提案、家族の相談窓口に
認知症確定診断後サービスの見直しが必要デイサービス変更・訪問看護強化
体調不良くり返し服薬管理が困難訪問看護と連携し薬の管理をサポート
経済的不安費用負担が心配負担限度額認定証の申請を提案

どのフェーズでも、ケアマネジャーが「一緒に考える存在」として機能していたことがわかります。介護は、「完璧にやらなければならない」ものではありません。「困ったら相談できる人がいる」という安心感が、長い介護生活を支えます。

介護のこと、まずはやさしい手にご相談ください

「うちの親、大丈夫かな?」——その小さな不安が、大きな一歩になります。やさしい手の居宅介護支援事業所では、介護に関するご相談を無料で承っています。要介護認定の申請方法から、どのサービスが合っているかまで、専門のケアマネジャーが丁寧にご説明します。はじめての相談でも安心。まずはお電話・メールでお気軽に。

まずは無料で相談する

※本記事の事例は、実際の相談内容をもとに、個人が特定されないよう氏名・地名・施設名などをすべて架空のものに置き換えています。